「好きなことが見つからない」――そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
実はこの悩み、多くの人が一度はぶつかる壁。特に30代は、仕事の責任が増えたり、将来の選択肢に悩んだりと、心の余裕をなくしやすい時期です。
でも、安心してください。
この【STEP2】では、そんなあなたのために“自分の好き”を見つけるための、シンプルな3ステップワークをご紹介します。
これは「休日がつまらない」と感じている30代会社員に向けた全5STEPシリーズのひとつ。STEPごとに小さな変化を起こしながら、自分らしい休日の過ごし方を見つけていく構成になっています。
それでは早速、自分の“好き”に出会う旅を始めましょう。
このシリーズは全5STEPです
「休日がつまらない」と感じる原因は、人によってさまざま。
そこでこのシリーズでは、“休日を楽しむ力”を育てる5つのステップに分けて、段階的にヒントやアイデアをお届けしていきます。
無理に趣味を見つけるのではなく、あなた自身のペースで「楽しい休日」をつくっていくためのロードマップです。
STEP1:現状把握
まずは、「なぜ休日がつまらないのか?」を整理して、自分の今の状態を客観的に見つめ直します。

STEP2:自分の“好き”を棚卸し【本記事】
過去の経験や日常の小さな好きを掘り下げて、「自分が本当にやってみたいこと」のヒントを見つけます。こちらの記事で解説します。
STEP3:小さく試す
見つけた“気になること”を、いきなり本格的に始めるのではなく、低コスト・短時間で試してみるステップです。

STEP4:行動してみる
実際にやってみた体験談や、おすすめのリフレッシュ方法を紹介。
「やってみたら案外よかった」を積み重ねていきます。

STEP5:習慣化する
せっかく見つけた楽しいことも、続かなければ意味がない。
習慣に落とし込むための工夫やコツを紹介します。

「好きなことが見つからない」原因とは?
「好きなことが分からない」という悩みには、いくつかの共通する原因があります。なんとなくの不調やモヤモヤの正体を知ることで、自分の“好き”を見つけるヒントが見えてきます。
情報が多すぎて“本当の興味”が埋もれている
現代は情報の洪水。SNSやYouTube、ブログなどで「おすすめの趣味」「休日の過ごし方」などを目にする機会が多く、「これいいかも!」と真似してみることもありますよね。
でも、なんとなく始めてみても続かない、楽しめない…そんな経験はありませんか?
それは、「他人の“好き”」に影響されすぎて、自分の“本当の興味”が見えなくなっているサインかもしれません。誰かの趣味は魅力的に見えても、それが自分に合うとは限らないのです。
過去の経験が置き去りになっている
忙しい日々の中で、ふと自分に向き合う時間が減っていませんか?
子どもの頃に夢中になっていたこと、学生時代に何気なく楽しんでいたこと。そうした“過去の自分”の中に、今の自分にも通じるヒントが隠れていることは多いです。
でも、日々の仕事や責任に追われていると、そうした原体験がすっかり置き去りになり、「自分は何が好きだったんだっけ?」と感覚を見失ってしまいがちです。
性格とライフスタイルに合わない趣味を選んでいる
実は「趣味が合わない」というのは、単に自分の性格や生活スタイルにマッチしていないだけの場合もあります。
たとえば、外向型の人ならアウトドアや人と関わる活動でエネルギーを得やすいですが、内向型の人には一人でじっくり取り組む趣味のほうが心地よかったりします。
また、仕事で人と関わることが多い人は、休日は“ひとり時間”でリフレッシュしたほうが効果的なことも。逆に、デスクワーク中心の人なら体を動かす趣味でバランスが取れるかもしれません。
「楽しめない=自分に向いていない」と決めつけるのではなく、自分の性格やライフスタイルと照らし合わせることで、新たな発見があるかもしれません。
【3ステップ】“好き”を見つけるワーク
「やりたいことが見つからない」と感じるときは、頭の中で考えるだけではなかなか答えにたどり着けません。
そんなときにおすすめなのが、手を動かしながら自分の内側を整理する“3ステップワーク”です。紙とペン(またはスマホのメモ)を用意して、ぜひ一緒に取り組んでみてください。
STEP① 興味・関心を書き出す「好きなことリスト」
まずは、“今の自分”の興味・関心を可視化していきましょう。
以下のカテゴリを参考に、思いつくことをとにかく書き出してみてください。
▼カテゴリ例:
- 食:好きな料理、食べに行きたい店
- 音楽:よく聴くジャンル、ライブ経験など
- 場所:落ち着く場所、行ってみたい場所
- 感覚:心地よさを感じる瞬間(例:温泉、風呂上がり、朝の静けさ)
- 行動:無意識にやっていること、気づくと夢中になっていること
▼形式のポイント:
- 頭で考えすぎず、単語ベースでもOK
- 一度に完璧を目指さなくて大丈夫
STEP② 過去の“楽しかった体験”を思い出す
次に、自分の“原体験”を振り返ってみましょう。
思い出すべきポイントは、「時間を忘れて夢中になったこと」。以下の期間ごとに、印象的な出来事を書き出してみてください。
▼振り返りのヒント:
- 子ども時代:よくやっていた遊び、憧れていたこと
- 学生時代:部活やサークル、打ち込んだこと
- ここ3年以内:休日の出来事、旅行、出会ったもの
書き出した内容から、共通するキーワードや感情を抽出してみると、自分の“傾向”や“好きのヒント”が見えてきます。
STEP③ 性格タイプを知る簡易診断で傾向を知る
最後は、自分の性格タイプをざっくり把握して、「向いている休日の過ごし方」を探ってみましょう。
以下のYES/NOチェックリストで、内向型 or 外向型の傾向を見てみてください。
▼簡易チェックリスト(YESの数を数えてください)
1. 一人の時間があるとホッとする
2. 初対面の人と話すと疲れやすい
3. 深くじっくり考えるのが好き
4. SNSよりも読書や映画鑑賞が好き
5. 行動する前に頭の中でシミュレーションする
→ YESが3つ以上:内向型タイプ
→ YESが2つ以下:外向型タイプ
▼タイプ別のおすすめアクティビティ
内向型の人におすすめ:
- カフェで読書・日記を書く
- 美術館・図書館巡り
- サウナや一人旅など“静の時間”
外向型の人におすすめ:
- フットサルやキャンプなどアクティブなレジャー
- 仲間とワークショップや習い事に参加
- フリーマーケットや食フェスなど人と交流できるイベント
この3ステップを通して、自分の“好き”の輪郭が少しずつ浮かび上がってきたはずです。
完璧な答えを見つける必要はありません。まずは「ちょっと気になる」から始めてみましょう。
次のSTEPでは、“小さく試す”ヒントを紹介
3ステップのワークで、自分の「なんか気になる」「ちょっと好きかも」が見えてきた方も多いのではないでしょうか。
でもここで終わりではありません。
大切なのは、見つけた“好き”を実際の休日にどう取り入れるか? ということ。
いきなり大きな趣味に育てようとする必要はありません。
次のSTEPでは、お金をかけずに“好き”を小さく試す方法をご紹介します。

「やりたいことは見つかってきたけど、実際どう動けばいいの?」
そんな疑問を解消するヒントが、次のSTEPに詰まっています。お楽しみに!
まとめ
「やりたいことが見つからない…」と感じるのは、決しておかしなことではありません。
情報や刺激が多い現代では、本当の“好き”が埋もれてしまっているだけということもよくあります。
でも安心してください。
今回紹介したように、過去の体験・今の関心・自分の性格を少しだけ掘り下げるだけで、ヒントはちゃんと見えてきます。
そしてその小さな気づきが、
「休日がなんとなく終わっていた」日々を、「充実して満たされる時間」へと変えてくれるはずです。
焦らず、楽しみながら。
“自分だけの好き”を見つける旅を、ここから始めてみましょう。